top of page

公益財団法人JKA 平成29年度 機械振興補助事業 研究補助 若手研究(単年度)採択課題

吊下式ロボットの開発による外壁タイル検査の低コスト化と検査結果の可視化に対する研究補助事業

 マンション等の建築物において、タイル貼りの物件は全体の90%を超えます。外壁用タイルは日光や寒暖差により下地から離れてしまう浮きが発生し、剥落が生じる恐れがあります。このような問題を未然に防ぐため、平成20年に国土交通省から、タイル壁面落下診断に関して、10年を目安に全壁面を調査し、行政庁への定期検査報告を行わなければならないとの通達がありました。マンションなどでは、主に住民による自治会で検査を実施しますが、検査コストが過大な負担となっています。安全で安心な住環境を構築するには検査コストの削減が必要です。

 本研究では、足場を使用しなくても検査が可能な外壁タイル検査ロボットを開発します。検ロボットの操縦は、建物より少し離れた位置から、作業者が目視で確認しながら無線操縦を行います。ハンマーによる打撃音は、マイクロフォンで収録され、無線送信によって作業者の耳で聞くことができ、建築基準法に準拠した現在の点検方法と同様のタイル壁の診断が可能です。

開発ロボットのイメージ

研究の経過

 平成29年

  4月20日 外壁タイル検査ロボットの設計開始

  8月21日 外壁タイル検査ロボットの組立完了

  8月24日 実構造物に対する実証実験(5階建て)実施

  9月28日 改良型外壁タイル検査ロボットの組立完了

  9月29日 実構造物に対する実証実験(5階建て)2回目実施

 平成30年

  3月13日 実構造物に対する実証実験(13階建て)

研究紹介2017(チラシ)
研究紹介2019(チラシ)
bottom of page