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​研究内容

コンクリート構造物のための検査ロボットの開発

 日本の高度経済成長期にビルや橋梁などのコンクリート構造物が大量に建築され,橋梁やトンネルなどの道路構造物においては,全橋梁数の約40%、全トンネル数の約25%を占めている.その多くが建設後40年以上経過しており,耐用年数に近づきつつあります.このため,近年コンクリート片の落下が頻発しており,早急に解決されなければならない問題です。また、検査が急がれている個所は膨大で,一件当たりの検査面積も広大であるため,作業性の高い検査方法が要求されています.

 本研究では、トンネルなどの広大な検査領域を対象に,効率的な検査システムの構築を目的とした検査ロボットを開発しています。 

​吸盤を利用した壁面検査ロボット

プロペラ推力を利用した壁面検査ロボット

リユースのためのトンネル掘削用ビットの健全性診断技術の開発

従来,シールド工法に用いられるシールドマシンで使用されたカッタービットは,再利用の可能性があるにも関わらず,ほぼ全てスクラップとして廃棄されてきました.これは,一度使用したものをそのまま再利用するのは不安だという理由がほとんどで,科学的な根拠は特にありません.使用済みビットを再利用するにあたり,再利用する工事に必要となる性能がそのビットに備わっていることを明確にする必要があります.本研究では,使用済みビットの健全性を評価する方法を開発するために,超音波探傷によるろう付面の検査方法の確立を目的としています.

測定原理

カッタービット

削り出したろう付面の断面写真

​探傷画像

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